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アクロコルドン(軟性線維腫)
アクロコルドンについて
頸部、腋窩、鼡径部に多発する1~2mm大、あるいは数mm大までのポリープ状の隆起性病変です。
皮膚の老化現象の一つと言われています。
ただし腋窩、鼡径部などの間擦部に好発するので慢性の機械的な刺激が発症に関与している可能性もあります。
臨床像
アクロコルドンと軟性線維腫を2つに厳密に分ける場合もあります。
1: アクロコルドン(図1)
頸部や腋窩に多発し、小型(1~2mm)で、表面が平滑あるいは軽度皺皮状のポリープ状病変です。

2: 軟性線維腫(図2)
体幹や四肢に好発し、単発性のことが多く、大きさは数mm~1cm程度です。有茎性あるいは広基性の病変で表面は皺皮状変化が目立ちます。
(図2はA Clinical Atlas of 101 Common Skin Diseaseより)

病理組織像(図3)
軽度肥厚する表皮と真皮結合組織成分の増生よりなります。
軟性線維腫とよばれるやや大きい病変では脂肪組織が見られることもあります。

治療
良性病変でありそのままにしておくことも可能ですが、治療の希望があれば液体窒素凍結療法あるいは茎部での切除を行います。
摩擦等で病変部に痛みがある場合には意欲的に治療します。