広島市南区段原日出の皮膚科、アレルギー科なら、しんどう皮ふ科アレルギー科

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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

当院では日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドラインにのっとり、診断、重症度評価を行い、診療にあたっています。
特に(1)スキンケア、(2)悪化因子の探索、(3)外用指導に重点を置いた診療を心がけ、患者さんとのコミュニケーションを大事にしております。

1.スキンケア
皮膚炎を改善させるための薬物療法に加え、スキンケアが重要な治療の柱です。保湿剤の外用、入浴・シャワー浴による清潔の保持、皮膚に刺激を与えやすい衣服・下着への配慮などのスキンケアにより、皮膚水分保持能の低下、かゆみの低下、感染症発症などの皮膚機能の異常を補正することができます。
2.悪化因子の探索
アトピー性皮膚炎の症状は同様の治療を継続中でも改善と悪化を繰り返します。食事、ストレス、睡眠不足、体調不良、感染症、発汗、乾燥等、悪化するきっかけはさまざまです。お話をうかがいながら悪化因子を確認していきます。皮膚の変調を来す要因を認識すれば事前の対処により、未然に悪化を回避したり、悪化の程度を和らげることができます。
3.外用指導
1回に外用する塗り薬の量、外用回数、外用するタイミングは非常に大切です。また皮膚の状態に合わせて、外用量や回数を調整する必要があります。皮膚の皺皮に沿って丁寧に外用することで症状が改善することもあります。長期にわたる外用療法を無理なく継続するために作用的な外用方法をお伝えします。

●デュピクセント®によるアトピー性皮膚炎治療

デュピクセント®(デュピルマブ)は、アトピー性皮膚炎に対する生物製剤(抗体医薬)です。
2週間に1回皮下注射で投与する薬剤です。
ステロイド外用薬で効果不十分な中等症以上のアトピー性皮膚炎の症状を改善させます。
発売から2021年4月23日で発売より3年が経過し、かなりの患者さんで投与されています。
当院でも対応可能な薬剤です。

○薬剤の機序

完全ヒト化抗IL-4受容体α鎖抗体です。
IL-4やIL-13という、Th2型免疫を代表するサイトカインの細胞内へのシグナル伝達を阻害します。
Th2型免疫反応を抑制してアトピー性皮膚炎に対する治療効果を発揮します。(図1)

デュピクセント(図1)

○薬剤の効果

ステロイド外用薬で効果不十分な中等症以上のアトピー性皮膚炎の症状を改善しました(ステロイド外用薬との併用療法)。
投与開始後16週時に68.9%がEASI-75(病変をスコア化したEASIが75%以上改善)を達成しました(検証試験)。
そう痒NRS(数値評価スケール)スコア変化率は投与開始後2週時には有意な低下を示し、16週時には-56.6%でした。
EASIスコア変化率は投与開始後16週時に-80.1%、52週時に-85.0%でした。
以上の様に既存の治療より高い効果が得られることが証明されています。

○適応患者さんの条件

効果の高いお薬ですが、投与を受ける患者さんに条件があります(希望される患者さんすべてに注射できるわけではありません)。

①アトピー性皮膚炎診療ガイドラインで重症度に応じて推奨されるステロイド外用薬(ストロングクラス以上)やカルシニューリン阻害外用薬による適切な治療を直近の6ヵ月以上行っている。
あるいは
ステロイド外用薬やカルシニューリン阻害外用薬に対する過敏症、顕著な局所性副作作用、若しくは全身性副作用により、これらの抗炎症外用薬のみによる治療の継続が困難である。

②以下のいずれの条件も満たす
・IGAスコア3以上
・EASIスコア16以上又は顔面の広範囲に強い炎症を伴う皮疹を有する(目安として頭頸部のEASIスコアが2.4以上)
・体表面積に占めるアトピー性皮膚炎病変の割合10%以上

上記の①、②の条件をいずれも満たした患者さんに投与を行います。

○副作用

多く報告されている副作用は結膜炎です。
その他発売6か月後の市販後調査のまとめを以下に示します。
https://e-mr.sanofi.co.jp/-/media/EMS/Conditions/eMR/di/information/dup_interim.pdf?la=ja-JP

○投与スケジュール

投与開始日に600mgを皮下注射し、その後、2週間に1回300mgを皮下注射します。(図2)

デュピクセント投与スケジュール(図2)

腹部(へその周り5cmは避ける)、大腿部、上腕部(二の腕)などの皮下に注射します。(図3)

デュピクセント注射部位(図3)

デュピクセント®は自己注射も可能となりました。
簡便に自己注射をおこなえるペン型の注射器もあります(図4)。
針を直接目にすることなく不安が軽減されます。
ご希望があれば自己注射可能です。
自己注射に適した部位は、へそ周り以外の腹部または太ももです。

デュピクセントペン型写真(図4)

○薬剤費の目安

デュピクセント®ペン型の場合、1本(300mg)当たりの薬剤費は66,562円です。
初回投与時(600mg)での薬剤費自己負担額は3割負担の方で39,937円、2回目以降は19,969円です(図5)。
(窓口負担額は上記薬剤費に加え、初診料、再診料や処方箋料が加わります)

デュピクセント自己負担額(図5)

○当院での投与の実際

初診時、問診、視診等にて皮膚の状態を診察します。
これまでのアトピー性皮膚炎の治療の薬剤、現在の皮疹の状態等を評価します。
デュピクセント®の適応と診断した場合、投与を受けるかの意向をうかがいます。
同意が得られた場合、次回以降の診察にてデュピクセント®の投与を行います。
原則、初診時当日にデュピクセント®の投与は行っておりません。2回目以降の診察から投与を開始いたします。

○デュピクセント®を使用される患者さん向けウェブサイトは以下に提供されています。

ご参照ください。
https://www.support-allergy.com/