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アタマジラミ
アタマジラミについて
シラミ症pediculosisはシラミ類が人体に寄生することにより発症します。
アタマジラミ、トコジラミ、ケジラミの3種類がヒトに寄生します。
アタマジラミ症は主にアタマジラミの寄生により起こり、幼小児から小学校低学年に好発します。
感染経路
頭髪同士の接触による直接感染、帽子や枕などを介した間接感染があります。
好発年齢
幼小児期から小学校低学年に好発します。
保育園や幼稚園などで集団感染する場合もあります。
夏期のみではなく、秋から冬でも発生します。
症状
毛髪に1mm程度の虫卵が付着します。
ふけあるいはヘアキャスト等の鑑別が必要です。
虫卵は指で動かしても毛髪に付着し、移動しません。
ふけあるいはヘアキャストは指でつまむと容易に落ちる、あるいは毛髪に沿い移動します。
また肉眼で2~3mm程度の虫体が確認できることもあります。
自覚症状としてかゆみを起こすことがあります。
虫体が吸血し、かゆみが起こります。
治療
市販のフェニトイン含有パウダーや、フェニトイン含有シャンプーで治療します。
ピンポン感染を防ぐ点から家族内での一斉治療が必要です。
当院での診療
虫卵(図1)、虫体(図2)を顕微鏡的に確認いたします。
虫体が確認できた場合はケジラミ(図3)との鑑別も行います。
ごくまれながら眉毛、睫毛にも寄生することがあるので、その確認も行います。
また合併する湿疹性病変等の有無も診察致します。

0.3~1.0mm程度の大きさです。

2.8mmから3.2mm程度の大きさです。虫体は細長く、6本の脚があります。脚の先端は鋭い鎌状です。

0.8mmから1.2mmの大きさでアタマジラミより小型です。虫体は幅広く、脚の先端はやや丸くなっています。