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爪下血腫

爪下血腫について

爪甲下血腫とも言います。
爪甲と爪床の間(爪の下)の出血です。
痛みがなければ治療をしなくても、数カ月から半年で改善することがほとんどです
爪に突然に生じる色素病変のために爪部に起こった色素性母斑(ほくろ)や爪の悪性黒色腫(ほくろのがん)との鑑別が必要です。

原因

爪の上に物を落としたり、踏まれたりすることで爪の下に出血して起こります。
手の爪の場合にはドア等に指先を挟んだ場合に起こります。
足の爪の場合には明らかな外傷の覚えがなくとも靴の中で指先が摩擦されると爪の下に出血が生じます。
サッカーや陸上競技などのスポーツ、長時間の歩行や走行がきっかけになる場合もあります。

症状

爪に不整形の鮮紅色斑あるいは紫斑が生じます。
時間が経つと次第に紫色、黒色が目立つようになります(図1)。
大きさは数mm大から爪甲全体に覆うもの(図2)までさまざまです。
爪の外傷、変形を伴う場合もあります。

(図1)
(図2)

ダーモスコピー

ダーモスコピーでは色調が均一なhomogeneous patternを呈します。
周囲にGlobular pattern
・Streaks
・Peripheral fading
・periungual hemorrhage
周囲にglobular pattern、streaksやperipheral fadingが見られることもあります(図3)。

(図3)

病理

爪甲下あるいは爪甲内に出血があり、ヘモジデリンの沈着を伴います。(図4 文献1より)

経過と治療

爪の出血点、出血班は爪の成長とともに数カ月から半年程度で改善することが多いため放置することがほとんどです。
爪部での物理的障害が高い場合には時間の経過ともに爪甲が脱落することがあります。
ただし痛みを伴う場合や、爪の変形も合併し日常生活に支障を及ぼす場合には爪甲に小孔をあけ、貯留した血液を除去することもあります。

時に爪の悪性黒色腫(ほくろのがん)が爪甲下血腫に類似することがあります。(図5 文献2より)
明らかな外傷の覚えがなく爪に色素斑が生じた場合には皮膚科を受診することをお勧めします。

(図4)
(図5)

参考文献
1)Mun JH et al: Dermoscopy of subungual haemorrhage: its usefulness in differential diagnosis from nail-unit melanoma. Br J Dermatol 163, 1224-1229, 2013
2)Doinlein T et al: Acral melanoma mimicking subungual hematoma J Am Acad Dematol 75. 181-183, 2016