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広島市 南区 皮膚科 アレルギー科 アトピー性皮膚炎 にきび じんましん

円形脱毛症

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円形脱毛症

円形あるいは斑状の脱毛斑が頭皮に生じる疾患です。頭皮以外の脱毛を合併することもあります。頻度は人口の0.1~0.2%程度であり、脱毛症の中では最も多い疾患です。
若年者に多く70%程度は30歳以下で発症します。男女比は1.4:1であり、若年発症、男性ほど症状が重篤な傾向があります。

病型


(図1)


(図2)
1.通常型円形脱毛症
単発型  脱毛斑が単発である
多発型  複数の脱毛斑がある(図1)
2.全頭脱毛症
脱毛巣が全頭部に拡大(図2)
3.汎発性脱毛症
脱毛が全身に拡大する
4.蛇行状脱毛症
生え際が帯状に脱毛する
 

症状



(図3)

頭皮に円形の脱毛巣が生じます。
一般に自覚症状はありませんが、時に脱毛前に軽度のかゆみ、違和感を伴うことがあります。

脱毛が進行する病巣では易抜毛性があり、短い切れ毛や、根元の細い毛髪(感嘆符毛)、毛包内黒点(cadaver hair)が見られます(図3)。

毛髪以外では爪の点状陥凹が見られることもあります。
自己免疫疾患を合併することが知られており、具体的には甲状腺疾患(8-28%)、尋常性白斑(4%)、全身性エリテマトーデス(0.6%)を合併します(括弧内は頻度)。

(写真はA Clinical Atlas of 101 Common Skin Diseasesより)

 

当院での治療

「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン」に従って治療を行っています。
当院で行っている治療は以下の通りです。

・ステロイド外用剤
・塩化カルプロニウム外用
・液体窒素を用いた冷却療法
・紫外線療法
・セファランチン内服
・グリチルリチン、メチオニン、グリシン複合剤内服
・ステロイド内服
・ステロイド局所注射
・SADBEによる局所免疫療法

当院では円形脱毛症の患者さんの治療に際して、「病型、病勢の判断」、「悪化因子の検討」、「今後の見通し」の3点に留意し診療を行っています

○病型、病勢の判断
通常型(単発型、多発型)、全頭型、汎発性、蛇行状脱毛症、いずれの病型であるかの診断を行います。病型により治療への反応性が異なるからです。
また顕微鏡検査やダーモスコピーを用い毛髪や病変部皮膚の状態を観察しながら病勢を判断し、適切な治療を選択します。
○悪化因子の検討
円形脱毛症の正確な原因はいまだ不明です。
多くは、精神的、身体的なストレスが発症、悪化のきっかけになっていますが、その詳細は不明です。
原因特定は困難ですが、個々の患者さんには何らかの悪化因子、悪化のきっかけが見られます。
当院では他の自己免疫疾患合併の有無を検索しつつ、対話のある診療を行い、悪化因子の除去に努めてまいります。
○今後の見通し
円形脱毛症は生命へ直接的な危険はありませんが、患者さんやご家族にとって悩みの深い疾患です。
「現在の症状は改善するのか」、「いつまで続くのか」、といった不安が改善の妨げになることがあります。長期間の治療が必要な疾患です。
症状が固定すると治療に反応しないこともあります。
時には厳しいお話になるかもしれませんが、症状の見通しや今後の予後をできる限りお伝えし、患者さんの不安を軽減させていきたいと考えています。